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特集 小脳研究の未来
Ⅳ.病態
小脳を知る・守る・創るの融合から見える内部モデル仮説の先
Beyond internal model hypothesis seen from the fusion of understanding, protecting, and creating the cerebellum
本多 武尊
1
Honda Takeru
1
1東京都医学総合研究所精神行動医学研究分野運動障害研究室
キーワード:
小脳
,
学習
,
内部モデル
,
小脳症候
,
こころ
Keyword:
小脳
,
学習
,
内部モデル
,
小脳症候
,
こころ
pp.78-83
発行日 2021年2月15日
Published Date 2021/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201315
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伊藤正男博士は,脳科学研究推進計画のなかで,脳を“知る”,“守る”,“創る”をテーマに脳科学総合研究センターをつくり,日本における脳科学のフロンティアの場として未来への発展を描いた1)。その未来へのトピックスは“こころ”であった。今なお未開拓なフロンティアであるが,1963年にノーベル生理学・医学賞を授与されたJohn Carew Ecclesの墓参りに伊藤博士と同行した際に,Helena Eccles夫人とPiergiorgio Starata博士,伊藤博士による,現在の脳科学よりも熱い“こころと脳の議論”を目にすることができたことは良い機会であった2)。脳科学を牽引してきた小脳研究は“知る”,“守る”,“創る”を発展させ,未来に向かって“こころ”に迫れるのかについて挑戦する。
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