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特集 小脳研究の未来
Ⅲ.システム・運動制御
大脳小脳連関と運動制御
Cerebro-cerebellar interactions and motor control
田中 康裕
1
Tanaka R Yasuhiro
1
1玉川大学脳科学研究所
キーワード:
大脳皮質
,
大脳基底核
,
内部モデル
,
予測
Keyword:
大脳皮質
,
大脳基底核
,
内部モデル
,
予測
pp.41-45
発行日 2021年2月15日
Published Date 2021/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201308
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小脳は神経回路の概要が早くからわかり,原理を当てはめて機能を慮り,それを実証する発見がなされるなど理想的ともいえる研究が展開された1-5)。本稿では筆者らの最近の研究6)に触れつつ,大脳小脳連関および大脳基底核と小脳の皮質下での連関をまとめ,運動制御における小脳内部モデルの働きなどを概説する。また,運動開始時にみられる大脳皮質の準備活動に小脳が重要であるという近年の齧歯類研究を取り上げる。最後に,脳にみられるモジュール性と関連づけて,多領域多細胞の神経活動と多次元の動物行動から探る神経科学の必要性を説きたい。なお,筆者らの最近の研究6)に関しては,本誌既刊の解説7)もあるため,参考にしていただきたい。
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