増大特集 現代医学・生物学の先駆者たち
Ⅵ.神経科学
伊藤正男(1928-2018)—小脳研究
永雄 総一
1
Nagao Soichi
1
1希望病院のぞみ高次脳機能研究所
キーワード:
小脳学習
,
前庭動眼反射
,
長期抑圧
,
認知機能
,
内部モデル
Keyword:
小脳学習
,
前庭動眼反射
,
長期抑圧
,
認知機能
,
内部モデル
pp.450-451
発行日 2019年10月15日
Published Date 2019/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201062
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わが国の脳科学の産みの親である伊藤正男博士は,小脳研究の第一人者であった。博士は半世紀前に小脳の出力が抑制性であることを発見し,眼球反射を用いて欧米の数理工学者が提唱した小脳学習モデルを検証し,学習の原因となる小脳皮質のシナプス伝達可塑性を発見した。更に博士は小脳学習が認知機能に関与することを指摘した。
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