コラム
2020横浜スポーツ学術会議—体育・スポーツ科学の未来に向けた科学者たちの対話への誘い
來田 享子
1
1中京大学スポーツ科学部
pp.275
発行日 2020年6月15日
Published Date 2020/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201170
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1964年,東京で「世界スポーツ科学会議」が開催された。この会議は,最初期の国際規模での体育・スポーツ科学の学術会議であり,ドーピングに関する国際レベルの議論が行われたことでも知られている。開催の中心的役割を果たしたのは,日本体育学会と日本体力医学会であった。以来,4年に一度,夏季オリンピック開催国内で,体育・スポーツにかかわる科学者による大規模な対話の機会が設けられるようになった。
2020東京大会開催にあわせ,この流れを汲む国際会議が半世紀ぶりに横浜で開催されることになった。国内では,1964年時の日本体育学会・日本体力医学会に加え,日本学術会議健康・生活科学委員会健康・スポーツ科学分科会および日本スポーツ体育健康科学学術連合の加盟学会など,実に40を超える体育・スポーツ関連学会が参画し,準備が進められている。体育・スポーツ科学の進展に伴い関連学会が細分化するなか,国内の学会が一体となって国際会議を開催するのは,初めての事例だと考えられる。
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