Japanese
English
特集 生体膜のバイオロジー
Ⅰ.理論
オルガネラ形態の物理モデリング
Physical modeling of organelle morphology
立川 正志
1,2,3
,
望月 敦史
1,2,3,4
Tachikawa Masashi
1,2,3
,
Mochizuki Atsushi
1,2,3,4
1理化学研究所望月理論生物学研究室
2理化学研究所理論科学連携研究推進グループ
3理化学研究所数理創造プログラム
4JST戦略的創造研究推進事業(CREST)
キーワード:
オルガネラ
,
形態
,
物理モデル
,
シミュレーション
Keyword:
オルガネラ
,
形態
,
物理モデル
,
シミュレーション
pp.198-202
発行日 2018年6月15日
Published Date 2018/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200793
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近年のイメージング技術の発達によりオルガネラ形態の理解が進んでいる。三次元電子顕微鏡技術はオルガネラ形態の詳細を明らかにしつつあり,超解像顕微鏡は膜の動態とその要因となる分子の動きを可視化し始めている。では,従来の分子生物学的な手法とこの“形”や“動き”のデータはどのように結びつくのであろうか。そこには,形や動きを理解するためのロジックが必要であり,物理モデリングの手法が有用である。実際に,先行してライブイメージング観察が発展した発生生物学においては,物理モデルを用いた研究が定着している。
本稿では,まだ一般的ではないオルガネラを記述する物理モデルの考え方を紹介し,幾つかの先例と共にその可能性について議論する。
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