Japanese
English
特集 宇宙の極限環境から生命体の可塑性をさぐる
Ⅰ.重力変動の生理機能への影響
無重力の筋タンパク質代謝に及ぼす影響とその栄養学的制御法
Effects of microgravity on protein metabolism in skeletal muscle and nutritional approaches for its regulation
二川 健
1
,
内田 貴之
1
,
真板 綾子
1
,
中尾 玲子
1
,
寺尾 純二
2
Nikawa Takeshi
1
,
Uchida Takayuki
1
,
Maita Ayako
1
,
Nakao Reiko
1
,
Terao Junji
2
1徳島大学医学部医科栄養学科生体栄養学分野
2甲南女子大学医療栄養学部医療栄養学科
キーワード:
Muscle Atrophy
,
Functional Foods
,
Soy Protein
,
Whey Protein
,
Polyphenol
Keyword:
Muscle Atrophy
,
Functional Foods
,
Soy Protein
,
Whey Protein
,
Polyphenol
pp.118-122
発行日 2018年4月15日
Published Date 2018/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200771
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骨格筋は運動や食事など外界の影響を最も受けやすい臓器の一つである。例えば,骨格筋は運動(トレーニング)すれば肥大し強い力を発揮できるようになるし,逆に,負荷のかからない無重力環境や寝たきりになれば萎縮してしまう。一方,ロイシンなど分岐鎖アミノ酸を含むホエイタンパク質などは筋タンパク質合成を刺激したり,Cblin配列を有する大豆タンパク質は筋タンパク質分解を抑制したりする。
本稿では,筆者らの行ってきた研究を中心に,無重力による筋萎縮のメカニズムとその栄養学的な改善法について概説する。
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