増大特集 細胞多様性解明に資する光技術─見て,動かす
Ⅰ.見る,観る,視る
ラマン散乱顕微鏡を用いた生細胞イメージング
藤田 克昌
1
Fujita Katsumasa
1
1大阪大学大学院工学研究科応用物理学専攻
キーワード:
ラマン散乱
,
無標識観察
,
小分子観察
,
ラマンタグ
Keyword:
ラマン散乱
,
無標識観察
,
小分子観察
,
ラマンタグ
pp.396-397
発行日 2017年10月15日
Published Date 2017/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200662
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ラマン散乱は分子の振動を検出できるため各種物質の分析に利用されてきた。しかし,長時間の測定を必要とすることから,生きた細胞などの観察には利用されてこなかった。近年,光検出光学系の高感度化が進み,ラマン散乱を用いたバイオイメージング技術が発展している。なかでも無標識での分子分析による細胞の分別,細胞状態の可視化,また蛍光標識不可能な小分子など,従来の光学観察技術の適用範囲外にあった対象の観察が可能になってきた。
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