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特集 核内イベントの時空間制御
Ⅳ.イメージング解析
3D-FISH法の新たな展開─マウス初期胚への応用
Application for visualizing chromosome territories and genes within the mouse embryonic cell nucleus by 3D-FISH technique
田辺 秀之
1
,
中家 雅隆
2
,
三谷 匡
3,4
Tanabe Hideyuki
1
,
Nakaya Masataka
2
,
Mitani Tasuku
3,4
1総合研究大学院大学先導科学研究科生命共生体進化学専攻
2滋賀医科大学動物生命科学研究センター
3近畿大学先端技術総合研究所
4近畿大学大学院生物理工学研究科生物工学専攻
キーワード:
3D-FISH法
,
染色体テリトリー
,
核内配置
,
マウス初期胚
,
EASI-FISHチャンバーグラス
Keyword:
3D-FISH法
,
染色体テリトリー
,
核内配置
,
マウス初期胚
,
EASI-FISHチャンバーグラス
pp.237-242
発行日 2017年6月15日
Published Date 2017/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200619
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FISH(fluorescence in situ hybridization)法は,目的とするDNA/RNAプローブを蛍光色素により検出可能な標識を行い,観察試料上に分子雑種を形成させて可視化する技術である1,2)。観察試料として,組織から細胞核,染色体,クロマチン線維に至るまで,様々なスケールの標本が対象とされる。一般にFISH法では,スライドグラス上に二次元展開した染色体標本を対象とするが,本稿では,三次元レベルの細胞核を対象とした3D-FISH法について解説する。また,DNAプローブとして,特定の遺伝子領域を含むBAC-DNAおよび染色体全体をプローブとした染色体ペインティングプローブがよく用いられており,それらを組み合わせた霊長類やニワトリ細胞,マウス初期胚での解析例を紹介する。
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