Laboratory Practice 〈遺伝子〉
FISH法のピットフォール
梅村 しのぶ
1
1東海大学医学部基盤診療学系病理診断学領域
pp.541-545
発行日 2010年7月1日
Published Date 2010/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102837
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はじめに
fluorescence in situ hybridization(FISH)法は,細胞あるいは組織標本上で,遺伝子変異を検出する方法として有用である.特に,遺伝子変異のなかでも,遺伝子増幅と相互転座の検出に有用であるが,細胞診検体の場合には,欠失の検出も可能である.本稿では,FISH法の結果が安定しないときに確認すべき点や,重大な影響を与える因子であるにもかかわらず見落とされがちな点について解説する.FISH法の原理や方法の詳細については,成書をご参照いただきたい.
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