増大特集 病態バイオマーカーの“いま”
Ⅴ.がん
大腸がんバイオマーカーの現状と展望
内藤 裕二
1
Naito Yuji
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科消化器内科学
キーワード:
CEA
,
ペプチドーム
,
質量分析計
,
大腸がん
Keyword:
CEA
,
ペプチドーム
,
質量分析計
,
大腸がん
pp.466-467
発行日 2016年10月15日
Published Date 2016/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200520
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大腸がんは世界的にも患者数は増加しており,早期発見,治療が生命予後を左右する。大腸がんの非侵襲的なスクリーニング法としては,血中因子と便中因子の検索が考えられる。これまで,免疫学的便潜血反応や血中CEAが臨床現場におけるマーカー検査として頻用されてきたが,早期発見,再発・予後予測などを目指すためには,新たなマーカーの開発が求められている。現在,便中の遺伝子マーカー,血中のペプチド,RNA,メチル化DNAなどが検証されており,今後の大規模な臨床試験に基づく高い精度での臨床応用が期待される。
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