増大特集 病態バイオマーカーの“いま”
Ⅰ.循環器疾患・血液疾患
血管疾患におけるマトリックスメタロプロテアーゼ
青木 浩樹
1
Aoki Hiroki
1
1久留米大学循環器病研究所
キーワード:
細胞外マトリックス
,
MMP
,
マトリックスメタロプロテアーゼ
,
血管
Keyword:
細胞外マトリックス
,
MMP
,
マトリックスメタロプロテアーゼ
,
血管
pp.384-385
発行日 2016年10月15日
Published Date 2016/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200479
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マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)は,細胞外マトリックス(ECM)のリモデリングを担う主要なタンパク質分解酵素である。血管組織はECMを豊富に含むため,基質的血管疾患ではMMPが良い診断・病態バイオマーカーになる可能性がある。血中MMP濃度の測定だけでなく,疾患および部位特異性の向上を目指してイメージング手法も開発されつつある。血管疾患におけるMMPの役割解明が進むことで,バイオマーカーとしての意義も明らかになると期待される。
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