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特集 脂質ワールド
Ⅰ.脂質を見る技術の革新
リピドミクスによる脂肪酸代謝と疾患制御の解析
Lipidomics of fatty acid metabolism and disease control
有田 誠
1,2
Arita Makoto
1,2
1理化学研究所統合生命医科学研究センターメタボローム研究チーム
2横浜市立大学大学院生命医科学研究科
キーワード:
脂質メディエーター
,
抗炎症作用
,
リポキシゲナーゼ
,
ω3脂肪酸
,
質量分析
Keyword:
脂質メディエーター
,
抗炎症作用
,
リポキシゲナーゼ
,
ω3脂肪酸
,
質量分析
pp.189-192
発行日 2016年6月15日
Published Date 2016/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200434
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脂肪酸には大きく分けて三つの機能,すなわち,生体膜の構成成分,エネルギー源,脂質メディエーターの前駆体,としての役割がある。生体内には多くの種類の脂肪酸が存在し,その質の違いや代謝バランスの変化が,様々な炎症・代謝性疾患の背後に潜む重要な要素であることが示唆されている。本稿では,高速液体クロマトグラフィー・タンデムマススペクトロメトリー(LC-MS/MS)による包括的な脂肪酸分子種の解析技術(リピドミクス)について概説し,そこから明らかになった脂肪酸代謝系による疾患制御について紹介する。
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