増大特集 生命動態システム科学
Ⅱ.数理生物学
2.分子
(1)生化学反応ネットワークのシミュレーション
岩本 一成
1
,
海津 一成
1
,
高橋 恒一
1
Iwamoto Kazunari
1
,
Kaizu Kazunari
1
,
Takahashi Koichi
1
1理化学研究所 生命システム研究センター 生化学シミュレーション研究チーム
pp.446-447
発行日 2014年10月15日
Published Date 2014/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200032
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■はじめに
細胞機能の多くは,一連のタンパク質分子が引き起こす一連の化学反応(生化学反応ネットワーク)により実現されており,その生化学反応ネットワークは非常に多くのタンパク質や化学物質から構成されている。このような複雑なネットワークの振る舞いを理解・解析するうえで,数理モデル化と計算機シミュレーションは非常に有用であり,また,電子計算機の黎明期からの応用対象の一つでもある。本稿では最先端の1分子粒度シミュレーションにも触れながら生化学反応ネットワークのシミュレーション技術について紹介する。
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