Japanese
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特集 古典的代謝経路の新しい側面
細胞と組織におけるミトコンドリアの形態制御機構と役割
The mechanism and role of mitochondrial dynamics from cell to tissue
石原 孝也
1
,
石原 直忠
1
Ishihara Takaya
1
,
Ishihara Naotada
1
1久留米大学 分子生命科学研究所 高分子化学研究部門
pp.299-303
発行日 2014年8月15日
Published Date 2014/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425101628
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ミトコンドリアは,細菌(α-プロテオバクテリア)の共生を起源とした二重膜のオルガネラであり,細胞内のエネルギー産生としてだけでなく,細胞内のシグナルや分化・発生などにも重要な機能を持っている。ミトコンドリアが各組織で様々な形態をとっていることは古くから電子顕微鏡解析などから知られており,また,外部からの刺激(ストレス)に応答する際にもダイナミックな形態の変化が観察される。近年,ミトコンドリアは細胞内で分裂と融合を頻繁に繰り返すことで非常にダイナミックな形態をとっていることが知られ(図1),ミトコンドリアの形態変化とその生理的意義に着目した研究が飛躍的に進みつつある。本稿ではミトコンドリアの形態変化が及ぼす細胞内機能と個体に及ぼす影響について概説する。
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