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特集 精神疾患の病理機構
Genome-wide Association Study(GWAS)による双極性障害研究
Genome-wide Association Study(GWAS)for bipolar disorder
近藤 健治
1
,
池田 匡志
1
,
岩田 仲生
1
Kondo Kenji
1
,
Ikeda Masashi
1
,
Iwata Nakao
1
1藤田保健衛生大学医学部 精神神経科学
pp.28-31
発行日 2014年2月15日
Published Date 2014/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425101572
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双極性障害は気分の高揚や活動性の増加といった躁状態と,抑うつ気分や意欲の低下といったうつ状態とを交互に繰り返す精神疾患である。その有病率は疫学的調査によって,0.5-1%とばらつきがあるものの,決して低いものではない。
先行する疫学的研究ならびに双生児研究などにより,双極性障害の遺伝率は約80%と推定され,もう一つの代表的な精神病性障害である統合失調症と同程度の遺伝率を示している。したがって,遺伝的要因が発症感受性に大きな役割を果たしていると考えられており,双極性障害感受性遺伝子の探索は広く行われてきた。
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