増大特集 細胞表面受容体
●構造的特徴:1回膜貫通型◆受容体の遺伝子:LRP1
CCN2/CTGFのシグナル/トランスサイトーシス受容体としてのLRP1
河田 かずみ
1
,
久保田 聡
2
,
滝川 正春
2
Kawata Kazumi
1
,
Kubota Satoshi
2
,
Takigawa Masaharu
2
1山梨大学大学院医学工学総合研究部 解剖学講座細胞生物学教室
2岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 口腔生化学分野
pp.480-481
発行日 2013年10月15日
Published Date 2013/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425101525
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●低密度リポタンパク質(LDL)受容体関連タンパク質1(LRP1)の機能
LRP1はLDL受容体ファミリーに属する。この分子は40以上のリガンドを持ち,シグナル伝達やエンドサイトーシスを介して,脂質ホメオスタシス,細胞外タンパク質の分解,成長因子/サイトカイン活性,細胞外基質の構成および免疫反応などに機能する1)。その多様な機能は胚発育にとって必要不可欠であり,Lrp1従来型ノックアウトマウスは胎生初期に発育異常により死亡する2)。分子機能面ではLRP1が古典的WNT/β-cateninシグナル経路活性を抑制し3),プロテインキナーゼC(PKC)を活性化することが知られている4)。
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