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研究のあゆみ
眼球運動から眼球運動まで―運動制御の中枢神経機構のシステム神経生理学的研究
My research,from eye movements to eye movements
篠田 義一
1
Yoshikazu Shinoda
1
1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科システム神経生理学教室
pp.158-169
発行日 2009年4月15日
Published Date 2009/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425100840
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卒業試験をボイコットして大学闘争に入った後,昭和44年になんとか大学を卒業して研究者となりましたが,それから約40年間の研究生活のうち30年を東京医科歯科大学で過ごし,昨年の3月に定年となりました。
学生時代はサッカーに明け暮れた生活でしたが,それでも全学のESSでは3人だけの理工系の部員の一人として,癌の会では国立がんセンターに入りびたって胃カメラに熱中し,江橋節郎先生の教室では遠藤実助教授にお願いして,Hodgkin,Huxleyの全ての論文の輪読会をしてもらい,休みの時には脳研の時実利彦教授にお願いし,久保田競講師の指導のもと,大脳に筋紡錘からの入力があるかを調べる実験をさせていただきました。5年生の時に,当時,核間麻痺と呼ばれていた患者さんに出会いました。どの教科書も文献もみな違うことが書いてあって納得がいかず,神経眼科石川哲講師(北里大眼科)に質問に行くと,その研究をして米国から帰ってきた先生が耳鼻科にいると教えて頂き,M. Bender教授の所でPPRFを発見されて戻ったばかりの小松崎篤助手(医科歯科大耳鼻科)にお会いました。早速,切替一郎教授にお許しをえて,神経耳科外来の鈴木淳一講師(帝京大耳鼻科)のグループに加わり,小松崎篤,坂田英治両先生(埼玉医大平衡神経科)に,前庭系,眼球運動系の臨床を徹底的に教わりました。
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