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特集 オートファジー
哺乳動物のオートファジー:分子機構と生理機能
Autophagy in mammals:molecular machinery and physiological functions
吉森 保
1
Tamotsu Yoshimori
1
1国立遺伝学研究所細胞遺伝研究部門
pp.514-520
発行日 2003年12月15日
Published Date 2003/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425100795
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1993年,大隅らにより出芽酵母のオートファジー不能変異株apgが同定され1)(大隅総説507頁を参照),オートファジー研究に大きな転機が訪れた。オートファジーが最初に観察され40年に亘る研究史を持つ哺乳動物についても,酵母の成果の応用により一気に解析が進展した。新たなステージに入った哺乳動物オートファジー研究は,これまで阻まれてきた分子機構の解明とそれに基づく役割の理解という二つの側面を持つ。とりわけオートファジーが様々な機能的意義を持つ可能性が出てきたことが注目される。本稿では,われわれが行ってきたApg哺乳類ホモログの解析を中心に,哺乳動物のオートファジーについて何がどこまでわかってきたかを紹介したい。
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