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実験講座
Diced-siRNAライブラリーによる効果的な遺伝子ノックアウト法
Efficient gene silencing using a diced-siRNA library
大嶋 啓介
1
,
川崎 広明
1,2
,
多比良 和誠
1,2
Keisuke Oshima
1
,
Hiroaki Kawasaki
1,2
,
Kazunari Taira
1,2
1東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻
2産業技術総合研究所ジーンファンクションセンター
pp.321-325
発行日 2003年8月15日
Published Date 2003/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425100766
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遺伝子のノックアウトをなるべく簡便に,高効率に行うにはどうすればよいだろうか。現在最も注目を集めており,それらの条件を最大限に満たしてくれる方法としてRNA干渉を利用した方法がある。
RNA干渉(RNAi)とは二本鎖RNA(dsRNA)が誘発する遺伝子サイレンシングであり,線虫をはじめとしてショウジョウバエ,植物そして哺乳動物にも存在する現象である。RNAiは配列特異的に標的遺伝子発現を抑制するため,遺伝子の機能解析のツールとして最近注目されている。線虫や植物では長鎖のdsRNAが用いられているが,哺乳動物ではこの長鎖のdsRNAが非特異的な翻訳抑制などを導くため,21-23塩基の合成siRNAが用いられている。
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