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特集 ラフトと細胞機能
リピドラフトと免疫―Bリンパ球シグナリング
B lymphocyte signaling and lipid rafts
鍔田 武志
1
Takeshi Tsubata
1
1東京医科歯科大学大学院疾患生命科学研究部免疫学研究室・難治疾患研究所免疫疾患分野
pp.304-309
発行日 2003年8月15日
Published Date 2003/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425100763
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細胞膜は脂質二重膜からなるが,その組成は均質ではなく,その中にスフィンゴ脂質とコレステロールを多く含む微小領域(マイクロドメイン)が存在し,リピドラフト(ラフト)と呼ばれる1)。ラフトはその他の領域と脂質の組成が異なるばかりでなく,含まれる膜分子や細胞膜に会合している分子の組成が,その他の領域とは異なっており,シグナル伝達や分子輸送に関わる特定の分子の集積が見られる。ラフトの詳細は,他の稿で述べられているので,本稿では,ラフトのBリンパ球シグナル伝達での役割について述べる。
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