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特集 樹状突起
細胞突起形成機構の分子形態学的解析
Morphological and molecular biological approach to the mechanism of cellular process formation:dendrites and podocytes
小林 直人
1
,
齋藤 正一郎
1
,
脇坂 浩之
1
,
樅木 勝巳
2
,
重本 和宏
3
,
宮脇 恭史
1
,
齋藤 恭子
1
,
松田 正司
1
Naoto Kobayashi
1
,
Shoichiro Saito
1
,
Hiroyuki Wakisaka
1
,
Katsumi Mominoki
2
,
Kazuhiro Shigemoto
3
,
Kyojy Miyawaki
1
,
Kyoko Saito
1
,
Seiji Matsuda
1
1愛媛大学医学部解剖学第一講座
2愛媛大学医学部動物実験施設
3愛媛大学医学部衛生学講座
pp.76-81
発行日 2003年4月15日
Published Date 2003/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425100728
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[1] 樹状突起と足細胞:突起形成に共通するメカニズムとは
ヒトの細胞の種類は少なくとも200種を超えるというが,その中で「突起」を持つ細胞の種類はさほど多くはない。突起形成細胞の代表格である神経細胞neuronの他,著者らが研究している足細胞podocyte(腎臓の糸球体上皮細胞)や,グリア細胞glia,肝臓の星状細胞(伊東細胞)stellate cell,免疫系の構成細胞の一つである樹状細胞dendritic cellなどが典型的な細胞突起を形成する。これらの細胞の間で,突起形成のメカニズムに共通性・一般性はあるのだろうか。
本稿では,突起形成を細胞質側から支える細胞骨格系をキーワードとし,主に神経細胞と足細胞との比較を通して,突起形成細胞に共通するメカニズムとは何かを考察する。論考の詳細に関しては,著者らのこれまでの総説1-6)も参照されたい。
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