投稿 GM Clinical Pictures
謎はますます“膨れ上がる”
秋山 由樹
1
,
若林 崇雄
1
,
Goh Keng Wee
1
,
石橋 幹之介
1
,
神田 直樹
1
,
渡邉 智之
1
1JCHO札幌北辰病院 総合診療科
pp.1203-1204
発行日 2025年10月15日
Published Date 2025/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218880510350101203
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CASE
患者:2型糖尿病既往のある88歳、女性。
主訴:両足底の水疱。
現病歴:誘因なく数日の経過で徐々に増悪する両足底の水疱を主訴に、外来受診した。熱傷を含む足底の外傷歴はなく、薬疹を示唆する直近数週間〜数カ月の新規投薬はない。
内服薬:エドキサバン、ランソプラゾール、リナグリプチン。
身体所見:受診時のバイタルサインは正常で、両足底にわずかな熱感と瘙痒を伴う大小さまざまな水疱の散在を認めた(図1)。口腔内、眼球結膜などに粘膜異常所見はなかった。
経過:対症的に抗ヒスタミン軟膏と、細菌感染症を考慮し、セファレキシンを処方して経過観察した。しかし翌日、両手掌にも同様の水疱が出現したため、患者は当科を再診した。
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