#総合診療
#書評:《ジェネラリストBOOKS》集中講義! おなかの身体診察—フィジカル&腹診で腹部症状に立ち向かえ
横江 正道
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1日本赤十字社医療事業推進本部医療の質・研修部
pp.847
発行日 2025年7月15日
Published Date 2025/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218880510350070847
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今や、OSCEを経て医学部を卒業し、病歴聴取や身体診察を着実に活用して診断推論ができる研修医が増えてきています。DXやAI時代に逆行しているようにもみえますが、やはり、医師として身体診察は“基本中のキホン”です。採血してCTさえ撮影すれば診断がつく! というわけにはいかないことも多々あります。でも、身体診察って……。きっと、医学生時代には大切だと言われて、研修医時代もやるにはやったけれど、どこまで正しいのか、どこまで役に立っているのか、わからないままに今も医者やっています、という人は意外に多いのではないでしょうか。
だって、どこを触るのが正しいのか? どう触るのが正しいのか? 触ったときの感触は人によって違うなど、なんだか客観的ではないことも事実です。ましてや、ちゃんとした人(笑)に教わるかどうかは非常に重要です。その学びの違いで、身体診察の不確定要素に翻弄されている先生もまた、きっとたくさんいると想像します。

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