#総合診療
#書評:『《ジェネラリストBOOKS》身体診察 免許皆伝—目的別フィジカルの取り方 伝授します』
黒川 清
1
1東大
pp.1589
発行日 2017年11月15日
Published Date 2017/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201234
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誰でも健康でいたい、病気にはなりたくない。だから、患者が診察を受けに来たのには、何かの理由がある。これが、医師と患者との関わり方だ。
患者を「診る」ことは、初診時の全身の第一印象をみて、会話し(問診)、ちょっと丁寧な観察(診察)から始まる。なぜ患者が来院したのか、何が起こりつつあるのか、頭が回転し始める。外来・病棟・救急などで、患者を観察し、話を聞きながら状況判断し、すぐに対応するべきことなどを検討しながら推論や仮説を設定、対応し、身体診察を行い、次の選択肢や指示を出さなくてはいけない。特に時間的制限の高い救急やインテンシブケアでは、診療のプロセスが凝縮されている。これらのプロセスこそが臨床の醍醐味だ。
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