特集 おなかの病気を診る〜機能性消化器疾患への誘い—つらいおなかの痛み、張り、下痢、便秘への処方箋
【機能性消化管障害の非薬物的治療】
❷鍼灸
寺澤 佳洋
1
,
武田 真輝
2
,
竹下 有
3,4
1口之津病院 内科/総合診療科
2市立砺波総合病院 緩和ケア科
3一般社団法人北辰会
4清明院
キーワード:
鍼灸
,
脾
,
機能性ディスペプシア
Keyword:
鍼灸
,
脾
,
機能性ディスペプシア
pp.798-800
発行日 2025年7月15日
Published Date 2025/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218880510350070798
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CASE 1
患者:30代、女性。
主訴:上腹部不快感
現病歴:6カ月前、上腹部不快感と食後の吐き気が続くため、近医内科を受診した。心臓・腹部の超音波検査および上部消化管内視鏡検査が施行された。器質的な問題は指摘されず、機能性ディスペプシアとの診断に至り、エソメプラゾールと六君子湯が開始され食後の吐き気は改善されたが、腹部不快感によって眠れない時も増えたため、鍼灸外来を勧められて当院受診となった。

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