#総合診療
#書評:《ジェネラリストBOOKS》総合内科対策本部—これってどうする!?
山中 克郎
1
1諏訪中央病院
pp.293
発行日 2025年3月15日
Published Date 2025/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218880510350030293
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総合内科の役割を描いた渾身の著作である。リストがピアノ曲「ラ・カンパネラ」に込めた熱い情熱と同じものを感じる。総合内科が担当する領域は広い。病院での診療を中心に、救急から外来診療、高齢者を中心とした入院治療、研修医教育までを総合内科医は手がける。高齢者はいくつかの併存疾患があるので、各専門医と連携しながらベストの治療を選択する。原因がよくわからない疾患の診断を任されることも多い。この場合は、いささか厄介である。
本書の各症例は、特有の症状や所見をもつ患者のコンサルテーションを総合内科医が受けるところから始まる。「総合内科医の第一声 ちょっと言わせて!」には、総合内科医の日頃の苦労がにじみ出ていて微笑んでしまう。

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