特集 ワクチンのよくある質問に答えます
【状況に応じて必要となるワクチン】
❸ヒトパピローマウイルス(HPV)—男性もHPVワクチンを接種すべきでしょうか?/HPVワクチンは、何歳の時に打てばよいでしょうか?
峯 優一郎
1
,
齋田 瑞恵
1
1順天堂大学医学部 総合診療科学講座
キーワード:
HPV
,
ワクチン
,
中咽頭がん
,
肛門がん
,
肛門上皮内腫瘍
,
接種年齢
Keyword:
HPV
,
ワクチン
,
中咽頭がん
,
肛門がん
,
肛門上皮内腫瘍
,
接種年齢
pp.54-55
発行日 2025年1月15日
Published Date 2025/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218880510350010054
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日本では、ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(4価・9価)が主に子宮頸がんの予防を目的として、小学校6年生(12歳)〜高校1年生(16歳)の女性を対象に定期接種されている。各国の報告では、HPVワクチン接種者は、接種していない者に比べて、子宮頸がんや外陰がん、口腔咽頭がんなどのHPV関連がんの発症率が有意に低いことが確認されている。若年層におけるHPV関連がんの発症を予防するうえで、ワクチンは極めて重要な手段である。
しかし、HPVワクチンは女性が接種するものという認識が一般的に広まっている。では、男性はHPVワクチンを接種する必要がないのか? 以下に、男性が接種することの意義や効果について概説する。
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