Japanese
English
今月の主題 子宮頸癌の予防と検査
話題
HPVワクチンの現況
HPV vaccine
井上 正樹
1
,
金谷 太郎
2
Masaki INOUE
1
,
Taro KANAYA
2
1金沢大学医学系研究科産婦人科学
2金沢医療センター産婦人科
キーワード:
子宮頸癌
,
HPV
,
ワクチン
,
癌予防
Keyword:
子宮頸癌
,
HPV
,
ワクチン
,
癌予防
pp.1445-1448
発行日 2011年11月15日
Published Date 2011/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542102840
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1.はじめに
zur Hausenらによって1983年子宮頸部癌組織にHPV(human papillomavirus)16型ゲノムが高率に存在することが報告された1).疫学研究や分子レベルの基礎研究が進められ,HPVが子宮頸癌の原因ウイルスであることが明確となるなかで,HPV感染予防ワクチン開発も進められた.ヒトにおけるHPV-ウイルス様粒子抗原(HPV-virus like particle;HPV-VLP)による抗HPV抗体誘導の試みは,1991年Zhouら2)によるワクチニアウイルスを用いたHPV-16VLPの作製の成功により可能となった.現在,世界120か国以上でワクチン接種が実施されている.
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