特集 Hospitalistのための画像診断—③腹骨盤部編
Part 3 各論:急性腹症の画像診断
9.腸炎・虫垂炎・消化管穿孔・腹膜炎—“何となくおかしい”からのアプローチ:非特異的な所見をいかに判断するか
山本 貴之
1
Takayuki YAMAMOTO
1
1京都大学大学院医学研究科 放射線医学講座(画像診断学・核医学)
pp.549-560
発行日 2025年7月1日
Published Date 2025/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218804090120030549
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本稿では,腸炎・腹膜炎について代表的な疾患を提示する。まず,虫垂炎と憩室炎,そして腹膜垂炎を示す。これらは画像でわかりやすいうえに,診断のキーとなり得る。感染性腸炎の画像所見は非特異的であるが,小腸型・終末回腸型・大腸型という分類で見てみると理解しやすい。消化管穿孔・腹膜炎は,まず所見に気づくことが重要になる。ポイントを押さえたうえで,日々の臨床で実践してほしい。

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