特集 Hospitalistのための画像診断—③腹骨盤部編
Part 1 総論:腹骨盤部の画像診断
1.腹骨盤部CTの基本事項,プロトコル,読影手順—部位,所見を意識し,撮像条件や表示条件を理解した読影を
上村 諒
1
,
井上 明星
1
Ryo UEMURA
1
,
Akitoshi INOUE
1
1滋賀医科大学 放射線医学講座
pp.425-437
発行日 2025年7月1日
Published Date 2025/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218804090120030425
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CT検査では,X線管球から患者にX線を照射し,通過したX線を対側の検出器で検出する。X線管球と検出器を回転させると同時に寝台を移動させることで多方向からの情報が得られ,患者の断層画像を構成できる。放射線被曝やヨード造影剤による副作用のリスクを伴うが,客観的かつ俯瞰的な解剖学的構造を迅速に描出できるため,日常臨床で広く用いられる画像検査である。CT検査のメリットを最大限に生かすには,その特性を理解し,適切な撮像条件,造影剤投与プロトコルを知り,読影能力に習熟することが求められる。

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