特集 輸血のすべて
Part 1 輸血療法のすべて
3.輸血検査—安全な輸血療法の準備と実践
奥田 誠
1
Makoto OKUDA
1
1東邦大学医療センター大森病院 輸血部
pp.17-30
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218804090120010017
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輸血を行う際には,患者のABO血液型,RhD血液型と一致した輸血用血液製剤を使用することが大前提である。したがって,患者のABO血液型検査およびRhD血液型検査(以下ABO/RhD血液型)は必須である。特にABO血液型の主不適合の輸血が行われた際は,血管内溶血が起こり,時に死に至ることもある。これを予防するためには,検査の過誤防止や採血時の検体の取り間違いなどに十分配慮する必要がある。緊急性があり,ABO/RhD血液型の検査を行う時間がない場合には,『危機的出血への対応ガイドライン』1)にのっとり,緊急時の適合血の選択を行うことが重要である。
本稿では,輸血実施時に行われる検査について解説し,緊急輸血,輸血後の感染症対策について述べる。

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