書評
「構造と機能がつながる神経解剖生理学」—坂井建雄,小林 靖,宇賀貴紀【編】
宇川 義一
1
1福島医科大学・脳神経内科学
pp.57
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.188160960770010057
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私が学生のときには,解剖学・組織学(ミクロ解剖)・生理学・生化学・薬理学などの講義を受けた後に,それらの知識を自分なりに統合して,神経系に関する基礎知識を整理した。それぞれの学問を修得するのにかなりの時間を要し,医学部の4年生くらいになってからでないと総合的に理解することができなかった。
本書では,それらの知識が話題ごとに見開き2ページで整理されている。神経系を全体的に理解するのに最適なテキストであり,多くの医学生の助けとなるであろう。また,最新の研究成果の一部も紹介されているので,知識のアップデートにもなる。さらに,理解を助けるきれいなイラストがふんだんにあり,わかりやすさを際立たせている。
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