特別企画 “プライバシー”に切り込む!
コラム「専門家であること」の亡霊
向谷地 生良
1,2
1浦河赤十字病院医療相談室
2浦河べてるの家
pp.44
発行日 2001年3月15日
Published Date 2001/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689900673
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最近,相次いで「専門家とは何か」を考えさせられるエピソードに遭遇した。その中の一つに,とある精神保健分野の研究発表の場で会場に配布された追加資料が,座長の判断により回収されるということがあった。発表の内容は,当事者や一緒に活動を担っている関係者へのインタビューの中から当該地域の精神保健活動を支える固有の視点を明らかにするという地道なフィールドワークによるものであった。調査内容は,既に実名でインタビューに協力した当事者の体験と共に報告書の形で公にされており,本人にとっても自分の言葉が活字になったことは嬉しいことであった。
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