特集 これが薬を減らす道
自分の病気を知らなければ薬は飲めない―高知県日高村/当事者主体の服薬教室の奇跡から
pp.50-60
発行日 2002年9月15日
Published Date 2002/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689900511
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『薬に立つ会』が生まれた理由
「自分の病気を知りたい」はあたりまえのニーズだと思った
日高村は,高知県のほぼ中央部で.高知市より約16kmのところにあります。平成13年度末の人口が6303人という小さい村です。その分小回りがきき,隣近所みんなの顔が見えるという昔ながらの田舎のよさが残っています。
平成9年日高村に保健師として就職した私は,村で把握している情報を元に村内の精神障害者の全戸訪問を開始しました。「うちの村の精神障害者はどんな暮らしをしているんだろうか?」「来年度から集いの場をつくりたいけれど,1人でも多くの方に川てきてもらいたい」という思いを胸に,お誘いのチラシを持って一軒一軒訪問をしました。
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