連載 ケアフルな一冊『アフガニスタンの診療所から』
評論家にはなりたくない
坂田 三允
1
1群馬県立精神医療センター看護部
pp.79
発行日 2002年3月15日
Published Date 2002/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689900465
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
9月に起こった米国同時多発テロ事件以来,テレビにアフガニスタンが登場しない日はない。しかし,アフガニスタンは私にとって遠い国だ。アフガニスタンだけではない。いわゆる第3世界と呼ばれる国々のことは,本書にいう通り「我われ日本人にとって,もっともなじみのうすい世界のひとつである。西域とシルクロード,石油問題,ガンダーラ文化,アラビアン・ナイト,イスラム革命,湾岸戦争などがごちゃごちゃになっていて,・なかなか理解しがたい」のである、、理解しがたいままに放置していても,私の日常生活はおそらくほとんど影響を受けないのだ。
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.