研究・調査・報告
精神科における入院療養生活像から見た疑似社会生活像の構成とその活用についての考察―CDPN-L(Core Data base of Psychiatric Nursing for Long-stay psychiatric patient)システムの提案
岡田 実
1
1青森県立青森高等看護学院
pp.80-89
発行日 2000年11月15日
Published Date 2000/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689900326
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動機
現在の精神医療は精神保健福祉法を枠組みに,障害者基本法と地域保健法がそれを側面から支えている。精神障害者の治療と生活を法制度的に整備し,障害者プランでは社会復帰の促進と生活の支援を求め数値目標を具体的に定めつつある。
精神障害者を取り巻く医療と福祉の環境が整えられつつあるとはいえ,現状は必ずしも充分ではない。全国自治体病院協議会・精神病院特別部会の報告★1にある各都道府県精神病院における平均在院日数と病床利用率をみると,「治療の質」において地域格差があることは否定できない。
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