特集 記録で見える看護の中身
―院内検討会―POSをどう使うか―岡山県立岡山病院での取り組みを振り返る
津尾 佳典
,
岡 須美恵
,
木下 八重子
,
小林 順子
,
石野 日出子
,
佐竹 良一
,
田中 茂登美
pp.6-12
発行日 1998年9月15日
Published Date 1998/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689900112
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POS(問題解決志向)によってて看護記録を改善しようとしている病院は少なくない。しかし,「うちの病院ではPOSがなかなか浸透しない」「精神科ではPOSで看護を表現しにくい」という声も一方にある。そこで,今回の特集は,POSを問いなおすことからスタートしたいと考えた。
POSは,患者さんの問題点をリストアップし,その問題に見合った計画を立てて,看護を実践ずる,という考え方がベースとなっている。POSへの疑問は,看護をこの過程に沿ってとらえることへの違和感のようである。患者さんの問題点の記録ではなく,日々患者さんとつきあうなかで起きるいろいろな出来事に焦点を当てた記録が本当の看護記録ではないか,というわけだ。
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