連載 精神看護の先達に聞く③島仲花枝さん[前編]
沖縄にはじめて精神病院が生まれたころ
吉浜 文洋
1
,
當山 冨士子
1
,
与座 圭子
1
1いずみ病院
pp.54-58
発行日 1998年5月15日
Published Date 1998/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689900054
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沖縄戦から53年の年月が経つ。米国の軍事支配下で27年間,1972年の本土復帰からも26年の時間が流れた。戦後の沖縄は,ほぼ同じ長さの2つの時代,アメリカ・ユー(アメリ力世)とヤマト・ユー(大和世)を経験したことになる。
この2つの時代に生き,手探りで精神科看護を始めた看護者たちのほとんどが第一線を退き,沖縄の精神科看護は次の世代にゆだねられている。そこで今回,歴史の証言として“第一世代”を代表する島仲花枝さんに,沖縄の黎明期の精神科看護について伺った。島仲さんは,施設,人,すべてがゼロの状態から出発した沖縄の精神科看護の基礎づくり(看護管理者としての対行政交渉,本土の精神科看護者との交流,人材育成など)に力を尽くされた方である。
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