特集 精神療法的排便ケア 便のことに首がつっこめる看護師の実践
[対談]触れてもよい関係、かかわりの糸口の見つけかた
武井 麻子
,
西村 友希
pp.204-208
発行日 2024年5月15日
Published Date 2024/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689201269
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便のことに首をつっこめる看護師
武井 看護師にも「便」を嫌う人が増えたように思います。おしもの世話なんて、と。
西村 人のお通じやお尻に“首をつっこむ”というのは普通の感覚ではないですよね。自分もどこかでスイッチを入れているのか……そういえば、多発性脳梗塞の高齢女性につねられたこともありました。ポータブルトイレへと介助していたら「あなた! ずうずうしいよ!」って。こちらは当たり前のようにやったのですが、おっしゃるとおりだと思いました。私は排泄ケア外来をやっていますが、初対面でお尻の穴まで触ってしまうというのは、どこかおかしなことですね。侵襲性が高いものとして控えるという考え方もあると聞きました。
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