連載 小瀬古伸幸が、精神科訪問看護のいろ〜んな悩みに答えます・2
「拒薬があり自己中断してしまう」
小瀬古 伸幸
1
1訪問看護ステーションみのり
pp.423-427
発行日 2022年9月15日
Published Date 2022/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689201040
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質問
「精神科病院に通院中の方ですが拒薬があり、自己中断してしまいます」
ご本人が拒薬する理由は2つあり、「①主治医が薬を出すたびに自身で副作用を調べ、依存性があることを見て怖くなり飲めない」「②飲むと具合が悪くなる気がする」ということです。
ご本人が目指しているのは、体調を改善し復職することです。しかし、服薬していないことも影響し、「死にたい」「他人から攻撃を受けている」という発言があり、医療者側からは病状は悪化しているように見えます。そのような状態ですが、本人は主治医に復職を相談することもあります。主治医からは“治療してから”と説明されるのですが、拒薬は続いている状況です。どのようにアプローチすればよいのか悩んでいます。
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