特集2 「退院支援マップ」で、患者さんのセルフモニタリング力を高めよう!
精神科急性期病棟で、看護師・作業療法士が協働
〈comment〉入院からデイケアスタッフがかかわるようになって、流れが一変
川越 大輔
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1国立国際医療研究センター国府台病院外来診療部作業療法室
pp.553-554
発行日 2021年11月15日
Published Date 2021/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200945
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当院のデイケアは同敷地内にありながらも病棟とは建物が異なるため、かつては陸の孤島のようになっていました。私自身もデイケアへ配属になるまでは、同じ病院で働いているにもかかわらずデイケアの存在を知りませんでした。病棟のスタッフもそうだったと思います。
そしてデイケアは単に居場所として利用する所だと思われていました。患者さんへの導入も計画的とは言えず、退院するその日や、退院してから降って湧いたように「デイケアへ通いましょう」という話になることが少なくありませんでした。すると患者さんも、なぜ急にデイケアを勧められるのか、どのような場所なのか、何をしている場所なのかが理解できず、抵抗感を示す人もいましたし、ゼロから説明してともかく来てもらうといった、ぎくしゃくしたスタートになることが珍しくありませんでした。
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