Japanese
English
短報
入院日数を指標としたデイケアの効果
The Effect of Day Care Treatment on Duration of Subsequent Rehospitalization
塚原 敏正
1
,
加藤 元一郎
2
,
笠原 友幸
3
,
高野 佳也
1
Toshimasa TSUKAHARA
1
,
Motoichiro KATO
2
,
Tomoyuki KASAHARA
3
,
Yoshiya TAKANO
1
1駒木野病院
2東京歯科大学市川総合病院精神神経科
3秦野病院
1Komagino Hospital
2Department of Neuropsychiatry, Tokyo Dental College Ichikawa General Hospital
3Hatano Hospital
キーワード:
Day care treatment
,
Schizophrenia
,
Duration of rehospitalization
Keyword:
Day care treatment
,
Schizophrenia
,
Duration of rehospitalization
pp.1095-1097
発行日 1998年10月15日
Published Date 1998/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405904632
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我が国では精神科デイケアが,分裂病の再入院の防止や症状改善に対して有効であるとの報告が多い3,8〜10,12)。一方,欧米では,デイケアによる再入院率の低下は認められなかったとする報告があり2,7,13),これらの報告では入院日数の短縮2),精神症状の改善2,7),あるいはその後の就労13)にその効果を認めている。以前に我々は,精神分裂病例を対象として,駒木野病院を退院した後,デイケアを利用した群と利用しなかった群の退院後3年間の再入院率を比較し,デイケアが1年後,2年後の再入院率を有意に抑制することを報告した12)。今回我々は,退院後デイケアを利用した群と利用しなかった群の,その後の入院日数について5年間にわたって調査し,デイケアによって再入院日数が抑制される効果とその持続期間について検討を行った。
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