実習レポート
脳卒中片麻痺患者への訓練と反省点/Comment
鈴木 優子
1
,
吉尾 雅春
2
1弘前大学医療技術短期大学部理学療法学科
2協和会病院理学療法科
pp.129-132
発行日 1994年2月15日
Published Date 1994/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103943
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1.初めに
脳血管障害の理学療法プログラムにおいて,軽度~中等度の患者には歩行訓練が行なわれる.“歩く”ことは患者の目標でもあり,私たち理学療法士もそこに時間をかける.患者に歩行訓練をさせる時正常歩行を知っていることが必要であるが,今回初めて歩行訓練まで患者を担当し,普段特に考えること無く行なっている歩行を患者に教えることの難しさを痛感させられた.また,訓練室での練習だけでなく,それを日常の生活にどんどん生かしていくべきであるのに,PTSが病棟でのチェックに目を向けるのが遅かったため身の回りの動作がほとんど介助で行なわれており,自立が遅れたというような大きな反省点も多かった.
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