特集1 私が大事にしている看護観/忘れられない患者さん・人のこと
私が大事にしている看護観
長嶺 真智子
1
,
栗原 信広
,
増田 里美
2
,
社本 昌美
3
,
山崎 文雄
4
,
小瀬 憲二
5
,
早川 達也
6
1一般財団法人精神医学研究所附属東京武蔵野病院
2医療法人興生会相模台病院
3訪問看護スナップ桑名
4新潟県立新発田病院
5訪問看護ステーションスケッチ
6医療法人交正会笠寺精治寮病院
pp.300-315
発行日 2021年7月15日
Published Date 2021/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200901
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Ⅰ.あの患者さんたちのことを忘れず、自分はこれからもやれることをやる
「場」や「状況」の力によって、人のモラルはいとも簡単に解体してしまうことを知った究極体験
私は看護学校在学中から身体科で勤務をしていたが、途中、諸事情により看護の世界から離れて違う仕事をしていた。ある時「看護師が少ないから精神科で働かないか」と友人に声をかけられ、断り切れずに消極的な思いのまま、2001年に、再び看護の道へ戻った。これからの話は、私が初めて精神科病院に勤務した時から歩んだ12年間の追憶である。
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