連載 うんこあるある・10
精神科の現場で遭遇したアンビリーバボーな話。
塩月 玲奈
1
1医療法人静和会中山病院看護部
pp.534-535
発行日 2020年11月15日
Published Date 2020/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200811
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4年前の病棟の風景
4年前、現在の職場に来たばかりの頃を振り返ると、ナースステーションには毎朝5〜6本のグリセリン浣腸120mLと坐薬が数個並んでいました。病棟には「眠前にラキソベロン15〜30滴」という指示が出ている患者さんが何人もいました。普段飲む内服薬にも下剤が数種類入っている患者さんが多く、私はそれを見て「なぜこんなに下剤をかけるのだろう」という疑問が湧いて仕方がありませんでした。
病棟トイレの呼び鈴は、患者さんから「便が出た+看護師さん確認してくれ」という合図なので、呼ばれて見ると、便性状はBS6〜7(下痢状)が多く、みんな渋り腹なのではないかと感じていました。
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