連載 うんこあるある・3
精神科の現場で遭遇したアンビリーバボーな話。
塩月 玲奈
1
1医療法人静和会中山病院看護部
pp.399
発行日 2019年7月15日
Published Date 2019/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200643
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うんこを笑う者は、うんこに泣く
とある単科精神科病院から女性患者さんが転院してきました。イレウスになりかけている、とのことでレントゲンやCTを撮影したところ、ニボー像があり、狭窄や捻転はなく、ガスや便が溜まっていて大腸は大きく膨らんでいます。主治医から毎日浣腸の指示があり、初日は私とベテラン看護師とで担当しました。
直腸診をして、便が下りているかを確認。すると肛門近くにもう便はいることがわかりました。ベテランさんは「摘便しよう」と言って直腸診ついでに摘便を開始しました。すると出るわ、出るわ。BS(ブリストルスケール)1の兎糞便。左下腹部を刺激して、さらに触れた便を摘便すると、BS2の硬便と、BS3とは言い難い、硬いけどねっとりした便がたくさん出ました。それから浣腸をしましたが、反応便はなく……。
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