特集 感情・関係・状況を可視化できるグラフィックレコーディングのインパクト—なぜこのツールは希望を生み出すのか
—《グラレコ体験談》—線は光—ぼくの輪郭を取り戻すために
武田 俊
pp.466-472
発行日 2019年9月15日
Published Date 2019/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200658
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Ⅰ
寛解。病に対して、全治とは言えないけれど、だいぶよくなってきたこと。ぼくがそのことばを身体で知ったのは、2017年。
多くの精神的な病の回復には、「寛解」という言葉を使う。勤勉で、できる限り善良で、おだやかに暮らしていきたいと思う。でも、何も心配のなかった日々は遠い。それどころか、病が全力で襲いかかってきたあの忌み地に、いつだってぼくたちは片道切符で引き込まれる可能性がある。そんな日常。
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