連載 これが長谷川病院のセルフケア看護モデルをベースにした看護だ・2
その人らしさを支えるためにどのように看護情報を収集し、アセスメントしているか
後藤 優子
1
,
五味 麻里
1
,
細谷 真由
1
1医療法人社団碧水会長谷川病院
pp.595-603
発行日 2018年11月15日
Published Date 2018/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200555
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患者さんの何に目を向けるのか
ここ10年ほどの間に、当院では急速に急性期化が進み、患者さんが病院にいる時間が大変短くなりました。以前だったら、この時間に起きてくるのはAさんだとか、このドアの閉め方はBさんだと音を聞いただけでもわかるような関係や時間がありましたが、そうした関係性が持ちにくくなってきている現状があります。
患者さんには1人1人異なるストーリーがあります。家族から独立し一人暮らしを始めたけれども休息が必要になり入院した患者さん、うつ状態で何日も食べたり飲んだりできずに入院した患者さん、幻聴に左右されて自殺企図を起こした患者さんなど。私たちはそうした患者さん1人1人に対して、ケアをしていく手がかりとして入院時に患者さんの状態・情報を知ろうと努めます。そのためのフォーマットが表1の「入院時看護情報収集用紙」です。
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