特集 認知症高齢者へ、こんな対応の工夫により身体拘束をせずに乗り切っています
—行動制限という社会的ジレンマを解消するための処方箋【1】—カギは医療者の“こころ”にある
田邉 友也
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1医療法人聖和錦秀会阪和いずみ病院・看護部
pp.578-582
発行日 2018年11月15日
Published Date 2018/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200551
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これまで筆者は5年余り開放病棟に所属し、そこで看護を実践してきたのだが、ひょんなことから昨年末に閉鎖病棟に行くこととなった。そこでの取り組みはさまざまにあるが、筆者が関係した半年の成果の1つに“安全ベルトの廃止実現”が挙げられる。この取り組みを読者と共有し、他施設でも実践できるようにすることが本稿の目的である。
安全ベルト廃止に至る看護実践を分析するため、本稿の前半では社会心理学的な視点から論じてみたい。後半はその分析をもとに、実際にどのようなことを病院で実践したのかを紹介する。
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