レポート
フィンランドで家族支援の仕組みを学ぶ—精神疾患をもつ親と子ども・家族への支援
上野 里絵
1
1東京医科大学医学部看護学科精神看護学領域
pp.82-87
発行日 2018年1月15日
Published Date 2018/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200438
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
私が「精神疾患をもつ親と子ども・家族への支援」に関心を持ち始めてから20年近くになります。20年前はこのテーマに関する日本での取り組みはほとんどなく、諸外国での実践や研究を学ぶことが中心でした。
2009年に、この領域の第一人者である米国ハーバード大学の児童精神科医であるビアズリー先生のもとへ学びに行った時のことです。日本でこのテーマをどう発展させればよいだろうとビアズリー先生に相談したところ、「国家的プロジェクトとしてはフィンランドが日本にとって参考になるでしょう」とおっしゃり、フィンランドの家族支援のプロジェクトリーダーである児童精神科医のソランタウス先生(現・フィンランド国立健康福祉研究所およびフィンランドメンタルヘルス協会名誉教授)を紹介してくださいました。
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.